第40回地連司研集会(2004.6.5)

近畿地連では、「裁判の迅速化」をテーマに第40回地連司研集会(2004年6月5日)を開催しました。
集会の内容は、次のとおりです。
午前中の講演は、「迅速化の中での良い裁判とは何か」と題して、現役の新聞記者から良い裁判について語っていただきました。
午後からは、「裁判の迅速化」について討論を行いました。
〈討論内容〉
職員に与える影響について
*計画審理が導入されると、先の見通しを持って仕事ができるため意欲を高めるこ とができる。
*迅速化のためには、事務の効率化が必要である。
  事務の軽減、裁判官の増員など
*期限に追い立てられる、裁判官と代理人との板挟みになるなど心理的圧迫感が増 大する。
  OA化による人間関係の希薄化、労働密度の濃厚化など
*弁護士「ゼロワン」地域では、期日指定など困難である。
*事務局への影響、現在人員の減員が進められており、負担増は免れない。
*裁判の迅速化のためには、人的・物的な充実が必要である。
国民に対する影響について
*経済的な紛争などでは、早期に解決することは望ましい。
*迅速化を推し進めることで、書面偏重、証拠調べの減少となり、「言い分を十分 聞いてもらえなかった」との実感を持たれ、結論に対する納得が得られにくくな る。
その他に、事務の効率化の実践例、組織・事務見直しに対する意見、裁判長期化の原因など、様々な意見が出されました。


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